流産には、母親に原因がある場合とおなかの赤ちゃんに原因がある場合、
さらには母児間免疫異常による場合とがあります。
妊娠8週目ぐらいまでの初期流産の場合では、
免疫異常や赤ちゃんの染色体異常、胎盤の異常など
赤ちゃん側に原因のある場合がほとんどです。
母親側の原因としては、子宮や卵巣の異常、
重い病気や細菌による感染症などで赤ちゃんが生存できないとき、
母親が転んだり、長時間バスに揺られていたといった不注意や、
事故によるもの、
精神的ショックによるものなど、いろいろあります。
出血や下腹部の痛みや張りは流産の兆候で、
このような症状のある状態を切迫流産といい、
早めに医師の診察をうけ、できるだけ安静にして
出血が多ければ入院治療をおこないます。
もし流産してしまった場合は、
子宮の中に残っているものがないかを調べ
手術してきれいにします。
その後も一週間は安静が必要になります。
【流産はどのくらいの人におこるのか】
流産は、10人に1〜2人はおこるもので
決して珍しいことではありません。
ですから、流産を経験しても、あまり深刻に心配する必要はないのです。
ただし、3回以上続けて流産されるかたの場合は、
習慣性流産といって、流産しやすい原因のある場合が多いので
詳しい検査が必要になります。
【流産の症状】
最初に出血があり、次第に下腹部に緊満感や鈍痛が起こります。
強い生理痛の様な痛みが続いた後、子宮の内容物が排出。
子宮内容は血の塊の中に一部白色調の塊を含んでいます。
【流産の種類】
●切迫流産
流産の危険性が高まっている状態をいいます。
妊娠の継続は十分可能ですが、安静第一。
場合によっては入院して子宮の収縮を押さえる薬や
止血剤などの治療を受ける事もあります。
少量の出血や下腹部の痛みなどがあります。
●進行流産
切迫流産よりさらに状況が進行し、
子宮口が開き始めた状態をいいます。
流産は避けられません。
●不完全流産(不全流産)
子宮の内容物がほとんど外へ出てしまった状態。
ただし、胎嚢など一部が子宮内に残っているため、
痛みや出血は続く様です。
●完全流産
子宮内の胎児、胎嚢が完全に排出された状態。
子宮内は収縮し、痛みもおさまってきます。
●化学的流産
尿の妊娠反応が陽性となったが、
胎嚢や胎児が確認されないまま出血が始まり、
妊娠が終了してしまう事をいいます。
通常は流産の回数には数えません。
●稽留流産(けいりゅう流産)
子宮内で胎児は死亡しているが、
出血や痛みなどの症状がないものをいいます。
超音波で心拍が確認できない事から診断される事が多い。

