会陰切開(えいんせっかい)とは何のために行われるのでしょうか?
「会陰」とは、膣口と肛門の間の部分のこと。
胎児が産道を通って、体の向きを変えながら、
最後に出てくる膣口の下にあたる部分です。
普段はかたくなっていますが、
妊娠がはじまると、ホルモンの影響でやわらかく伸びるようになります。
しかし、妊婦がいきみすぎたり、
十分に出口が広がる前に胎児が出てこようとすると、
胎児の頭が引っ掛かったり、会陰が裂けてしまいます。
「会陰切開」というのは、
引っ掛かって圧迫されている胎児の頭を、
会陰をはさみで切ることで口を広げ、外に出す方法のこと。
長時間頭を圧迫されていると、胎児の心音が弱まることもあり、
最悪の場合は、胎児仮死を起こす危険性も。
一刻も早く外に出す必要があるときや、さかごの分娩などの場合、
基本的に会陰切開が行われます。
最近では、このような緊急事態でなくても
自然に入る亀裂よりも、きれいに傷口が縫い合わせられるので、
回復が早いことや、
胎児を少しでも早く外に出すことができるなどの理由で
最初から会陰切開をして胎児を出す病院も増えています。
切りたくない場合は、出産前に病院に相談してみましょう。
会陰切開の際、麻酔をするか、どんな角度で切るか、
何箇所はさみを入れるかは、そのときの状況で医師が判断します。
赤ちゃんと胎盤が出てきたら、
今度は切ったところを縫い合わせます。
必要な場合は再び麻酔をしてから縫合します。
最近では、縫合に使う糸には、体の中で溶ける糸を使うことが多いので、
抜糸の必要はありません。
この痛みは一週間くらい続きますが、退院するころにはおさまります。
一ヶ月もすると、違和感もなくなるでしょう。

